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ドラゴン・キングダム

ドラゴン・キングダム プレミアム・エディション [DVD]

監督:ロブ・ミンコフ
2008年 アメリカ

カンフー映画オタクのアメリカ人高校生が、時空を超えて古代中国に降り立ち、悪の支配者によって石にされた孫悟空を救うべく旅をするという物語です。『ベスト・キッド』と『ネバーエンディング・ストーリー』を合わせたようなもので、弱気な少年の成長譚を軸にしたアクションてんこ盛りのファンタジーとなっております。

ジャッキー・チェンとジェット・リーの競演とあって、ファンとしてはそれだけで充分満足と言いたいところですが、そこはやはりハリウッド映画、カンフーシーンはワイヤーとCG使いまくりで痛みの伴わない“舞い”ばかり、さすがに物足りません。いや、アクション映画としては悪くありませんよ、カンフー映画としてはダメなだけであって。

ジャッキー・チェンが精彩を欠いていたように見えたのは、彼が歳だからなのか。あからさまにスタントマンだと分かってしまう箇所が幾つかあったのは残念。それに引き換え孫悟空を演じるジェット・リーはとても生き生きしていて魅力的。まさにイタズラ好きの粗暴な猿という感じ。この映画に関しては、ジェットに軍配が上がりそう。

闇の支配者に家族を殺された過去を持ち、少年達と旅を共にする少女、ゴールデン・スパロウ。いかにも薄幸の美少女といった風情の彼女がとても綺麗でした。しかし現代的な装いになった途端、割と普通の中国女になっちゃうのな。がっかり。


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ダーウィン・アワード

ダーウィン・アワード

監督:フィン・テイラー
2006年 アメリカ

ダーウィン・アワードとは、自殺行為とも言うべき無謀な行いが元で死んだ人に対し、愚かな遺伝子をこの世から減らしたあんたは偉い!という理由で授与される、アメリカに実在する賞だそうです。

で、優秀なプロファイラーでありながら血を見ると失神してしまう癖のため警察をクビになった主人公が、そのダーウィン・アワードなるものに興味を持つうち、こういう愚か者たちのせいで保険会社は損害を被っているのではないか、本当に保険金を支払うべきかどうか正しくプロファイリングできれば自分は保険会社に重宝されるのではないか、と考えるに至り、調査員となって間抜けな死の真相を解き明かしてゆくというのが大筋。

残念ながら大笑いできる映画とは言い難いです。ブラックジョークが大好きな人には物足りず、嫌いな人には少々不快という中途半端な塩梅。物語性も薄く、単なる“間抜けな死に方カタログ”になってしまっている感は否めません。ただ、設定は面白いと思いますし、深読みすれば、死というものの滑稽な側面を描くことによって、その本質に迫っていると言えなくもない。まあたぶん言えない。


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つぐない

つぐない

監督:ジョー・ライト
2007年 イギリス

少女の無邪気な嘘が、本人の手を離れて大きくなってゆき、周囲の人々の人生を翻弄する。少女は罪の意識に苛まれ、贖罪の日々を過ごす……。

ん。まあ言いたいことは判りますが、のめりこむことが出来なかったのは、綺麗過ぎるから。かな。

思い出などというものは本人に都合よく美化されるものだから、その辺の描写が綺麗なのはむしろ当然なのかもしれませんが、一生かけて罪を贖おうとする女の心根は、もっとこう、すすり泣きや喚きがドロドロと渦巻く地獄の底のようなものでしょう。自己嫌悪、自己否定、怒り、悲しみ……ありとあらゆる負の感情を地獄の炉に入れてぐつぐつ煮込むような狂気。そうかと思えば自己憐憫や自己正当化を図って生にしがみつき、次の瞬間にはもう、そんな自分が更に嫌で堪らないという這い上がれないスパイラル。見た目も実年齢以上に老け込んで枯れてしまったりしてサ。

本当の罪の意識なんて、目も当てられないほど辛いものですが、この映画からはそういう辛さが感じられないのです。随分とテイのいい話しじゃありませんか。


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ハリー・キャラハン祭り

ダーティハリーシリーズを一挙にドーン。

ダーティハリー 特別版 [DVD]

ダーティハリー
監督:ドン・シーゲル
1971年 アメリカ

汚れ仕事ばかりやらされている“ダーティ”なハリー刑事が連続殺人鬼の“サソリ”を追い詰める話しです。でも本当のところハリーはダーティじゃありません。むしろ紳士的で人が良いのです。悪態をつきながらも上司の命令には従い、犯人の言いなりにもなります。警察機構の中にいる者として、きっちり分をわきまえています。しかしそれではやりたい放題の犯罪者に太刀打ちできない瞬間があることも知っている。だから彼はどこか虚無的だし、犯人を撃ち殺しても無力感でいっぱいです。これはシリーズの三作目あたりまで変りません。

ハリーの他の特徴として。まず、彼はよく走ります。ヘロヘロになっても走り続けます。刑事は足を使え、なんて言いますが、そういう意味じゃ彼はまさに刑事の鑑です。ただし走るシーンはシリーズを追うごとに減ってゆきます。歳には勝てません。それから、ハリーといえば44マグナム。あの馬鹿でかい銃を片手で扱うのは、撃った時の反動の大きさを考えると無理があるし、仮に両手でしっかり握ったとしても、対象から5メートルも離れれば命中させることはまず不可能でしょう。そもそも一介の刑事があんな銃を持ち歩くことからして非現実的なんだけれど、あれはまあ象徴的なものだから、それはそれで良いのだと思います。あ、それから、ハリーはいつもホットドッグを食ってます。それも眉間に皺を寄せて不味そうに。無造作に頬張ってモグモグしながら懐から44マグナムを抜くハリーはカッコイイです。ちなみにハリーは、「ホットドッグにケチャップをかけるようなヤツとは一緒に仕事をしたくない」のだそうです。マスタードはどうなんでしょうか。知るか。

ところで。サソリがスクールバスをジャックして、「漕げ漕げ漕げよー、ボート漕げよー。唄え!」と生徒たちに歌を強要するシーンは名場面です。“映画の中のムカツク犯人像ベスト10”というランキングがあったら、上位入賞すること請け合い。


ダーティハリー2 [DVD]

ダーティハリー2
監督:テッド・ポスト
1973年 アメリカ

法の目をかいくぐり大手を振って歩いている悪党どもに私的制裁を加える白バイ隊が登場。正義を気取る白バイ隊の連中に“同類”と見なされ助力を求められるハリーですが、彼は賛同しません。一見、似ているように見えて、白バイ隊と決定的に違うところ、それは、ハリーは裁かないということ。ハリーはここでも刑事としての分をわきまえているのでした。つくづく真面目な男です。

不器用な男の生き様を陰鬱に描いた一作目と異なり、この二作目は活劇としての見せ場が多く、雰囲気も明るめで軽いです。少なからぬファンがいるようですが、私はやっぱり一作目が好きだ。というかドン・シーゲル監督が好きなのだ。


ダーティハリー3 [DVD]

ダーティハリー3
監督:ジェームズ・ファーゴ
1976年 アメリカ

サンフランシスコ市長を誘拐したテロ集団との対決を描いた三作目。さすがにテロ集団だけあってバズーカをぶっ放すなどやることが派手ですが、幕切れは意外とあっけない。それに彼らがいまいち目立たないもう一つの理由は、ハリーと新人の女刑事・ムーアとの名コンビぶりの方が断然面白いから。

時代背景にウーマンリブの台頭があったのでしょう。実地経験のないムーア巡査の刑事昇格試験でのこと、汚い言葉を交えながらムーアに質問するハリーを、役人のミス・グレイが嫌悪感も露にたしなめると、

ハリー:「ムーア巡査がいざ銃を前にしてどう反応するかを俺は知っておきたいんだ。下手すりゃ彼女のケツに穴が開くんだぜ」
ムーア:「私のケツよ!」

ぐうの音も出ないハリー。名シーンです。ちなみにムーア役はタイン・デイリーという女優さんで、TVドラマ『女刑事キャグニー&レイシー』のレイシーを演じた人です。面白いドラマでした。

例によってハリーの犯人追走シーンが出色です。バックに流れるジャズとの調和も良いし、ハリーがビルの上を、それに追いつこうとムーアが下を、それぞれ走るという二重構造も面白い。


ダーティハリー4 [DVD]

ダーティハリー4
監督:クリント・イーストウッド
1983年 アメリカ

妹とともにレイプされ復讐の鬼と化した女を追うハリー。ただし、真の敵は彼女のレイプに関わった非道な連中のほう。

警察官としての立場に準じていたこれまでとは、一線を画してしまうハリー。というか逸脱していると言って良い。なぜなら彼はこの映画で人を“裁く”のです。職務として犯罪者を逮捕することより、彼自身の正義感に則って、善悪を分けることを優先してしまうんだな。それはシリーズ中、唯一のイーストウッド監督作であることも関係しているのでしょう。つまりイーストウッド自身の思想が色濃く反映されているのだと思います。復讐のため連続殺人に手を染める女をかばうハリーの姿は、『許されざる者』の主人公とかぶるところがあります。


ダーティハリー5 [DVD]

ダーティハリー5
監督:バディ・ヴァン・ホーン
1988年 アメリカ

相次ぐ有名人の死。被害者らに共通しているのは、死亡予想ゲーム“デッド・プール”のリストに名が上がっていることだった。そしてリストにはハリー自身の名も……。

さすがに五作目ともなると少々辛い。ハリーが歳とったことは大した問題じゃありません。それより、一作目から比べると全くの別物であるかの如く作品のテイストが違ってしまったこと、凡作の刑事アクションになってしまったことが大問題。だってもうハリーが主人公である必要がないんだもの。虚無感も罪悪感もないハリーなんてハリーじゃありません。“ダーティ”の名が泣くぜ。爆弾を積んだラジコンカーとのカーチェイスはそれなりに見せ場ですが、チェイスそのものの内容が良いのではなく、サンフランシスコの坂道がダイナミックに見せているだけです。シリーズ最後にしてワーストの作品となってしまいました。

ブレイク前のジム・キャリー(クレジットはジェイムス・キャリー)が出演しているのですが、彼のオーバーアクトぶりはこの頃既に確立されていたようです。


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団塊ボーイズ

WILD HOGS/団塊ボーイズ [DVD]

監督:ウォルト・ベッカー
2007年 アメリカ

それぞれに問題を抱え愚痴ばかりのぱっとしない中年男が4人、ここは心機一転のため若かりし頃を思い出し、ハーレーを駆って気ままな旅に出ようじゃないか! というロードムービーです。くたびれたオッサンどもにエールを贈ろうというわけですが、別にオッサンでなくても面白いし、ちょっと元気になれる映画です。

道中、テントを燃やしてしまったり、ホモっぽい警官に付き纏われたりと、細かなエピソードが幾つかあったのち、タチの悪いバイカーと悶着を起こして物語は進展、やりたい放題のバイカー達に困り果てている町の人々を救うべく4人は立ち上がるという、七人の侍的展開になります。といっても、そんなにカッコイイものでも、上等なものでもあるはずがなく、やはり4人は袋叩きにあうんですが、彼らの笑顔はとびきり清々しい。いくつになっても、その気になれば青春は取り戻せるのです。いやよく知りませんけど。

作中でバイカー達の語り草になっている“伝説のバイク乗り”が、ラストに姿を現し、あることをします。『イージー・ライダー』へのオマージュです。観たことがある人はニヤリとできるかもしれません。


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ドア・イン・ザ・フロア

ドア・イン・ザ・フロア [DVD]

監督:トッド・ウィリアムズ
2004年 アメリカ

海辺の家に三人の家族と一人のメイドが住んでいる。ジェフ・ブリッジス演じる主人は名のある童話作家で無類の女好き。キム・ベイシンガー演じる美貌の妻はどこか翳りを帯びている。ダコタ・ファニングの姉だか妹だかが演じる幼い一人娘は生意気盛り。そこに主人がかねてから募集していたアシスタントの青年が訪れて住み込むことに。

ある日、奥様の洋服をおかずにして青年が自慰に耽っているところを、当の奥様が目撃してしまう。するとどうでしょう。奥様はベッドに腰掛けて、青年に「いらっしゃい」と言うではないか。日活ロマンポルノばりの展開。そりゃあキム・ベイシンガーにいらっしゃいと言われたら、いらっしゃらないはずがない。私だったら間違いなくいらっしゃる。いってらっしゃる。

それをきっかけに奥様と青年は秘密の情事を重ねるようになるのであったが、当然ながら一つ屋根の下に住んでいる主人に知られてしまう。しかし主人は怒らない。彼は端から若い男を妻にあてがう目的で、青年をアシスタントとして招いたのだった。さて、彼は何故そんなことを。

実を言うと童話作家は妻と離婚したがっていた。だから自分にとって少しでも有利に事が運ぶよう、妻を陥れたのだろうと私は思った。が、それだけではなかった。そのことはラストになってようやく判る。それまでユーモアを交えながら淡々と描かれていた、夫の下半身のだらしなさや、若い男にのめり込んでしまう妻の弱さの奥底には、夫婦が“床のドア”の下へと続く闇に、長きに渡り過去を押し込めてきたことで醸成された、癒しきれない深い傷と、贖いきれない罪の意識と、ねじくれたある種の優しさがあったということが、ラストで判るようになっている。


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ダミー

監督:グレッグ・プリティキン
2001年 アメリカ

主人公は30歳にもなるというのに、未だ一人立ちできず親元で暮らす冴えない青年です。おまけに職まで失ってしまいます。内気で口下手なため、人と上手くコミュニケーションをとることもできず、家族からもつまらない人間と思われ、彼が発する言葉は誰の気にも留められないまま、ただ宙に霧散するばかりです。そんな彼が自己改革の手段として一目置いたのが、たまたまテレビで見かけた腹話術でした。ダミー(腹話術人形)の言葉に自分の思いを乗せるのです。早速彼は街の骨董屋でプロ仕様のダミーを購入し、練習を始めます。職業安定所で老人ホーム慰問の仕事も貰いました。いつしか彼はダミーを片時も手放せなくなり、憧れの彼女とのデートでさえ、ダミーを介さなければ喋れなくなっていきます。最早、どちらがマスターでどちらがダミーか、彼自身にも判らないのです――。

こう書くとホラータッチのシリアスなドラマのように思われるかもしれませんが、そうじゃありません。大人になりきれない気弱な青年の成長を描いた爽やかなコメディです。そこにちょっとした恋愛話や、彼の唯一の理解者である蓮っ葉な女友達のエピソードが絡んできます。女友達を演じるのはミラ・ジョヴォビッチ。すんげー可愛い。もうすんげー可愛い。主人公がなぜ彼女に惚れないのか私には皆目判らない。どこに目つけてんだ。

そんなことはさておき。主人公が惚れ込む女は、舞台役者の仕事をしているアルコール依存症の元彼に付き纏われています。演じる事を生業とし、何かに頼らなければ自分の気持ちを表現できないという部分で、その男は主人公と似ているわけです。主人公の成れの果てと言っても良い。ラストで二人は対決することになるのですが、それはいわば主人公が自分自身と対決するということでもあるわけです。そのあたりの構造がなかなか良くできていると思いました。ああそれから、主人公には姉がいて、親の意向のまま自分の気持ちを押し殺して生きてきたような人なのだけど、彼女の存在もドラマに深みを与えていました。主人公のような人だけが殊更繊細で生き難さに悶々としているのではなく、おそらく人は誰でも、あまりに多くの思いをひたかくしにして生きているということなのでしょうな。


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太陽

太陽 [DVD]

監督:アレクサンドル・ソクーロフ
2005年 ロシア、イタリア、フランス、スイス

昭和天皇が人間宣言するまでの経緯と苦悩を描いた映画。

国民より神として崇め奉られ、神として振舞わねばならない天皇は、違和感や居心地の悪さ、重責から来る多大なプレッシャーを感じていたに違いないよねきっと、という感じで彼の人間的側面が描かれていました。まあ実際そんなもんだろうと思います。天皇は人間宣言をすることで、正直ホッとしたのではないかな。毎日の着替えでさえ、まるで厳かな儀式のようで、自分でボタンを留めたがる天皇を、そんなこととんでもない!とでも言うように恐れおののいた表情で側近が見つめるのですから、今の時代を生きる私には滑稽にさえ映りますが、当の本人は窮屈で仕方が無かったでしょうヨ。

自我を押し殺して国益のため冷静に現人神を演じた天皇。一方で、天皇の意志の所在など実は二の次にし、彼を現人神として祭ることで自らの日本人としてのアイデンティティを堅持しようと熱狂した人々。両者の関係を見ていると、新興宗教の教祖と取り巻きの関係に似ている気がしました。


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トランスフォーマー

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

監督:マイケル・ベイ
2007年 アメリカ

トランスフォーマーとは金属製の地球外生命体という設定なのですか。初めて知りました。そいつがウニャウニャと滑らかな動きで変形する場面は良い意味で気持ち悪く楽しめました。見所はそのくらいでしょうか。バカな青春コメディものとロボットものを合わせたようなストーリーを大味で雑な演出により勢いだけで見せる映画です。中学生くらいなら楽しめるかもしれませんし、少年漫画が大好きなら大人でも楽しめるかもしれません。


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ダイ・ハード4.0

ダイ・ハード4.0 [DVD]

監督:レン・ワイズマン
2007年 アメリカ

一見ぱっとしないオッサン刑事が不本意ながら大事件に巻き込まれて否応なく活躍するはめになるという流れはこれまでと一緒でした。今回の敵はITを駆使するテロ集団ということで、主人公は一人のハッカーと行動を共にすることとなります。

主人公は九死に一生を得まくりで普通ならおそらく死んでいるであろう状況を幾度となく潜り抜けるわけですが、彼の現実離れした運の良さをあくまで娯楽映画だからということで受け入れられれば面白いのではないかと。とりあえずアクションは凄いです。アメリカ映画らしい無邪気なヒロイズムが鼻についたこと以外は嫌いじゃありません。私は字幕版で観ましたが、野沢那智の吹き替え版も早いところ観てみたいです。たぶんエライことになってんだろうな、過剰演出がもうね。


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