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失われた週末

失われた週末

監督:ビリー・ワイルダー
1945年 アメリカ

酒を手に入れる為なら、作家にとって大切な道具であるタイプライターを質草にしようとし、嘘をつき人を騙し盗みまで働こうとする、アルコール依存症の主人公。バーのマスターに酒をおごってくれと懇願する物乞い同然の姿や、部屋に隠した酒の在り処が判らなくなり探す姿は、情けなくも悲しく、また、鬼気迫ります。主人公を演じるレイ・ミランドは、この映画でオスカーを獲得したそうです。

主人公がどれほど酒にドはまりしているかを描くことに、ほとんどの時間が費やされます。ともすれば退屈してしまいそうですが、レイ・ミランドの演技もさることながら、やはりビリー・ワイルダーの力でしょうか、台詞や小物での伏線の張り方が非常に巧みで、全てのカットが計算され尽くしているので、何度も「なるほど」と頷くことができ、飽きるということがありませんでした。

終盤に入り、主人公と恋人のやり取りが始まると、演出の妙はますます光ります。それまで散りばめられた伏線が一気に収斂してゆくのです。そして、主人公の台詞とともに、ニューヨークの街並みにゆっくりとパンする画面。この映画はアルコール依存症に陥ってしまった特殊な人間を描いているのではでなく、街の至る所にいる、心が渇いた現代人を描いた映画なのだと、そのとき判るのです。


あ行 | comments(2) | trackbacks(0)

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コメント

確かに、どうしてなんでしょうね。
今は売れない作家だけれども才能は買っていていつか大成すると信じているとか、酒さえ飲まなければ紳士的なのでついつい許してしまうとか、そもそもそういうタイプの男を放っておけない共依存的傾向が彼女にはあるとか……。まあ、いずれも憶測でしかありませんが。恋愛感情には明確な根拠などないものだ、ということではダメでしょうか。はは。
カイバ | 2006/12/11 9:00 PM
この映画のレイ・ミランドは、見違えるようによく演じていたと思います。
それにしても、どうして彼女はアル中の彼にこんなに入れあげたのしょうか。その説明が少し足りないような気もします。
まいじょ | 2006/12/10 6:35 PM








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