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ロンリー・ハート

ロンリー・ハート?(1986) (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】 [DVD]

監督:ブルース・ベレスフォード
1986年 アメリカ

アメリカ南部を舞台に、時には反発しあいながらも深い愛情で結ばれている三姉妹の様子を描いた映画。

責任感が強くのんびり屋の長女・レニー(ダイアン・キートン)、我が道を行く主義で勝気な次女・メグ(ジェシカ・ラング)、奔放で少しエキセントリックな三女・ベイブ(シシー・スペイセク)。一見、それなりに幸せな生活を送っているように見える彼女達だが、実は大きな傷を共有している。そして、それぞれ人には言えない事情を抱え、孤独を押し隠して生きている。

それでも三姉妹が一堂に会すれば、昔話に花を咲かせたり、誰が好きだ彼とどうなっただの、私のチョコを食べただの、ああだこうだとヤカマシクお喋りできる。そんな関係が築けるのは女だからこそではないかな。オイラには弟が居るが、男同士の兄弟ではちと考え難い関係だ。彼女達のやり取りを観ていると何だか楽しいし、少し羨ましい気もする。

印象的なのは、危篤状態に陥った祖父について、レニーとベイブが笑いながらメグに説明するシークェンス。普通なら沈鬱な面持ちであって然るべきところ、事態を把握していないメグが上手い具合にズレたタイミングで会話のきっかけを作ったものだから、レニーとベイブは笑いが止まらず、訝るメグもどこか楽しそうだ。リアリティがある上に、姉妹の微妙な関係を巧みに顕し得た名場面だと思う。

彼女達の抱えている問題は深刻だ。思わず貰い泣きしてしまいそうな場面もある。しかし、全編を通して笑いが散りばめられており、湿っぽさは無い。あくまでもさり気なく、自分の人生や家族についての思いを、観る度に立ち返らせてくれる。女優陣も素晴らしい。公開当時でさえ話題をさらったわけでもなく、今となってはすっかり埋もれてしまった感のある、名作というほどでもない映画だけれど、秀作ではある。こういう映画の存在は、もっと知られて良い。


ら行 | comments(0) | trackbacks(0)

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