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フル・モンティ

フル・モンティ

監督:ピーター・カッタネオ
1997年 イギリス

失業中の男どもが一山当てようとストリップに挑戦すべく悪戦苦闘するというコメディ。“Full Monty”とはスラングで、“すっぽんぽん”の意。

男どもがどうにもこうにも冴えません。別れた妻と共同親権を持つために金が要るのに安い時給で働けっかヨ!と開き直り職探しもしない奴、排気ガス自殺を試みるも本気で死ぬ気なんてないから失敗する気弱で間抜けな奴、デブな自分に自信が持てないもののダイエットする気はない奴、失業したことを妻に言えず出勤するふりをして職探しをしているくせに元の部下には未だに上司風を吹かす奴、昔取った杵柄だけが自慢の老いぼれ、アソコがデカイだけのバカ。こんな連中、応援する価値あるか。

が、しかし。努力の方向性を間違えているアホウな男どもではありますが、とにかく一所懸命であることは間違いない。なんもかも失って、まさに裸一貫から出直そうと奮闘する姿は微笑ましい。よく考えると自分のダメっぷりと通じるところもあって、他人事ではない気さえしてきます。そうなると彼らが愛しく思えるんだな。根っから立派な男の人達は最後までシンパシーを覚えられず、つまらない映画にしか見えないかもしれません。それは別にいい。できれば女の人達には愛のある眼差しで観て貰いたい。後生だから。そうでないと情けなさ過ぎて救われないよオッサンは。

まあしかしイギリスにはこういう話が多いですな。『カレンダー・ガール』は貧しい農村のオバサンたちがヌードに挑戦する映画だったし、『ブラス』は廃鉱に揺れる炭鉱町のブラスバンドが頑張る映画だったし、未見ですが、倒産寸前の靴工場がドラッグ・クィーン御用達のブーツを作り再起を図るという『キンキー・ブーツ』なる映画もあるらしい。これらはどれも実話を基にしているそうです。最近では炭鉱夫がバレエに挑戦したとテレビ番組で取り上げられているのを見たなあ。なんだかイギリスが抱える問題の一端が垣間見えて、面白いと言ってはアレですが面白いです。


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