<< 未来は今 | main | トータル・リコール >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


- | - | -

モンドヴィーノ

モンドヴィーノ

監督:ジョナサン・ノシター
2004年 フランス、アメリカ

ワイン業界の内幕を描くドキュメンタリー。川島なお美さんも絶賛ですか。いや知らんけど。

で、この映画、監督が世界各地のブドウ畑や醸造所などを訪れ関係者にインタビューをすることで、ワイン業界に押し寄せるグローバル化の波の実態を明かすというものなんですが、ここでいうグローバル化とはつまりアメリカ化ということであり、要はアメリカの市場主義に押されて今のワインが誰にとってもそこそこ美味い無個性なファストフードのようになっていることへの懸念を監督は表明したいのらしい。また、何が美味いワインであるかの決定が一部の批評家や批評誌に委ねられているという現実が、事態の深刻さに拍車をかけていることも監督は指摘。批評家が力をもつと、結果として批評家におもねったワインが市場を占め、それが美味いワインとして定着してしまうという逆転現象ね。

しかし監督は一方的な見方をしているのでなく、グローバル化がもたらす功の部分、例えばアメリカ経済が参入することで安定した収入を得られるようになった農家が各国に存在することなども同時に取り上げていますし、一部の愛好家や富裕層のための飲み物としての印象が強かったワインが、安くて美味いものを発掘する批評家によって大衆化された側面にも触れます。私としては功3罪7の割合で描かれているという印象を受けました。このへんのバランスはまあ丁度良いのではないかと。フィフティフィフティで描いてあとの判断を観客に丸投げしてしまうのでもなく、あくまで監督の主張を伝えつつも、一面的には陥らないという作りに好感を持ちました。節度あるマイケル・ムーアという感じ。

この映画で描かれているのはワイン業界についてですが、もっと広い意味でグローバル化とはどういうことかを知るきっかけにもなり得る映画だと思われます。次は映画産業のグローバリゼーションを描いてもらいたい。って今更遅いか。あと、今後ワインを選ぶ際に色々考えてしまいそうです。

一つ印象的だった台詞。「美味いワインを造る方法はたくさんあるよ。だから不味いワインもたくさんできるんだ」 これを言ったワイン会社の大物は不味いワインを造らないために科学処理を用いています。重要なのは美味いものを造ることではなく、不味いものを造らないことなのな。


ま行 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト


- | - | -

コメント









トラックバック

トラックバックURL :