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イノセンス

イノセンス スタンダード版

監督:押井守
2004年 日本

人形あるいはゴーレムでも良いですが、とにかく“ひとがた”とヒトとの間にどれほどの差異があるだろうか、というような視点から、人間を人間足らしめるものについて問う映画、って感じでしょうか。作風等は違えども、私はこの映画から『惑星ソラリス』を想起しました。あれもひとがたを愛してしまう男の物語でしたな。

押井監督がひとがたに向ける眼差しには哀れみと慈しみが多分に含まれており、それはつまり人間に対する哀れみと慈しみに他ならないわけですが、その描き方が非常にセンチメンタルで、女々しい映画だなという印象(だから悪い、と言っているのではない)。ぱっと見、クール&ドライな世界に見えて、その実、ホット&ウェットな世界です。人間とはナニモノか、つか俺って何よ、という出口のない問いの迷宮に自ら嵌り込み泣き叫ぶ押井監督の、暑苦しいまでの、一種の情念めいたものが伝わってきそうでした。

背景などに使われるリアルなCGには単純に凄えと感心しつつ、登場人物たちがいかにも普通のアニメキャラだったりするので、ちぐはぐさというか統一感のなさが初めは気になりましたが、そのちぐはぐさこそリアルと非リアルの混在した世界観そのものを提示していると言いますか、それこそヒトを漫画的なひとがたとして描くことに作者の意図があるのでしょうし、そうだとしたらそれで良いのでしょうたぶん。

トグサが脳をハックされて無限ループに陥りそうになったところは怖かったな。一瞬、何が起きたのか判らず、私の脳もいよいよいかれたかと心配したじゃないか。


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