<< 死霊のはらわた | main | ドクター >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


- | - | -

鬼が来た!

監督:チアン・ウェン
2000年 中国

第二次大戦下の中国の小村。どこからともなく現れた中国兵に銃を突きつけられた主人公・マーは、日本兵・花屋と中国人通訳の捕虜を押し付けられる。中国兵はマーに、正月までの5日間、誰にもばれず且つ二人の捕虜を死なせないよう匿わなければ、お前の命はないと言い去ってゆく。マーはとりあえず長老と数人の仲間に相談した上で、二人を納屋に隠して食事を与え怪我の手当てを行なうことにした――。

日本人と中国人との間に横たわる、どうにもならない言葉や文化の隔たりを、大いに笑いを交えながら描いて見せるのが序盤。5日間の約束が、いつまで経っても捕虜を引き取りに現れないことに業を煮やしたマーたちが、あの手この手で厄介払いを試みるも上手くいかない様を、ドタバタ喜劇調で描いた中盤。そして終盤では、捕虜を無事帰還させたものの、それは中国人の仕組んだ罠であると勘違いした日本兵が巻き起こす騒動を描き、一転して陰惨な展開を見せます。戦争という極限状態がもたらす狂気、なんて表現で片付けるには、あまりに不条理な展開に、結構なショックを受けてしまいました。

全編を通してたくさんの伏線が散りばめられており、映画としての見せ方は巧いと思いました。せっかくの中国の美しい風景がモノクロで損なわれているのはもったいない気がしましたが、ラストでカラーになるところを見て監督の意図に一応納得。日本兵がとことん残忍で下劣に描かれているのは、やっぱ気分悪いな。それが全てであるかのような描き方は、あくまで中国側の偏向に基づいたものでしかないということは言っておきたい。


あ行 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト


- | - | -

コメント









トラックバック

トラックバックURL :