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ワールド・トレード・センター

ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

監督:オリヴァー・ストーン
2006年 アメリカ

2001年9月11日。テロによって崩落した世界貿易センタービル内に閉じ込められた二人の警官が、互いに励ましあいながら生き延びようとする姿と、彼らの生還を信じて待つ家族の一日を描いた、実話に基づく映画。

惨状を目撃した警官の一人が、「世界の終わりかも」なんて言う場面がありまして、確かに、そのように感じてしまうのは無理もないだろうとは思いますけれども、もしも世界の終わりが来るのだとしたら、それを引き起こすのはおそらく、あんたたちアメリカ人なんじゃないのかと、突っ込みを入れたくなっちまいました。「私たちはみんな被害者なのよ」なんて台詞にも、ちょっと待てと言いたくなったネ。一事が万事、その調子。

つまり、この映画には自己批判が欠けているわけ。監督のオリヴァー・ストーンはベトナム三部作で、かの戦争でアメリカがもたらした悪の部分をも描いたけれど、この映画にはそれがなかった。被害者の方々はお気の毒だし、生き残った方々は不幸中の幸いでした、としか言いようのない、ヒューマニズムに訴えただけの、ある意味ずるい映画です。

ただね。仕方がないとも思うのですヨ。9.11から僅か5年しか経っていない今の段階で、あのテロが何であったのかを冷静に総括して見せろと言うのは、少々酷じゃなかろうか。あんなふうに9.11を映画でストレートに取り上げることが、ようやくできるようになったというだけでも、良しとするしかないんじゃないの。そういうわけなので、ここは普通に、人間の生への執着と家族や友人の愛情という普遍的なテーマを、9.11の舞台設定を借りて表現した映画として受け止めることにしました。

9.11について、もっと深いところまで言及する映画は、いずれ出てくるでしょう。オイラは反米めいた言葉を吐く事が度々ありますが、それは裏を返せば、アメリカの善意にまだ期待しているということでもあります。頑張ってくれよ頼むから。


わ行 | comments(0) | trackbacks(0)

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