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ナチョ・リブレ 覆面の神様

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

監督:ジャレッド・ヘス
2006年 アメリカ

幼い頃に両親を亡くし、修道院で育ったナチョ。貧しい暮らしの割に、今では立派なデブの青年に成長した彼は、料理番として孤児たちの面倒を見る日々を送っている。ある日、ナチョはルチャ・リブレ(メキシカンプロレス)の花形選手・ラムセスの豪華な暮らしぶりを目撃、自分もプロレスラーになって金を稼ごうと思い立つ――。

漫画の『タイガーマスク』を想起させるこの映画は、神父をする傍ら孤児院経営の資金を稼ぐためルチャ・リブレもやっていたという、実在するルチャ・ドール(ルチャ・リブレの選手)でメキシコの英雄であるフライ・トルメンタさんをモデルにしているそうです。ちなみに、リングネームは“暴風神父”だとか。なんか凄そうです。

浮浪者のヤセとペアを組んでナチョが始める特訓は的外れで、たとえば闘牛の真似事だったり、あるいは蜂の巣の駆除だったり、役に立たないものばかりです。覆面レスラーの命である覆面は意外とあっさり外され、それで困るということは特にありません。いけ好かないラムセスをいざ打倒せんとするクライマックスでは、そんなに簡単で良いのか?と思うほど、呆気なく勝利してハッピーエンドを迎えます。

とまあ、リアリティもスリルもカタルシスもなく、スケールの小さな世界でちまちまと繰り広げられる物語なのだけど、その小ささがなんとも可愛らしいと言いますか。

ナチョはスターになって大儲けしたいのではなく、子供たちに今より少しまともなものを食わせたいだけなのです。彼の居場所はあくまで修道院であり、厳格ながら愛情を注いでくれた老僧や、理解を示してくれる憧れの美しいシスター、そして辛い身の上であるにもかかわらず屈託なく笑う子供達と共に過ごす、貧しくとも楽しい日々の暮らしこそが彼の生活なんだな。その生活を守るべく、馬鹿馬鹿しいほどひた向きに邁進する彼の日常を、温かみのある視点で描くところに、おそらくこの映画の真意がある。本格的なプロレスや、大笑いできるようなコメディを期待して観るとがっかりするかもしれませんが、そもそもそんなところに真意はないと私は思います。


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