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リトル・ミス・サンシャイン

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]

監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
2006年 アメリカ

フーヴァー家は6人家族。パパのリチャードは何でも勝ち組と負け組に二分できると信じて疑わず敗者を否定する単純バカ。グランパはヘロイン中毒で年甲斐もなくワルを気取る不良ジジイ。ドウェーンはパイロット養成学校に合格するまで“願掛け”のために喋らないと家族に説明しているが実は父の方針に反発して口を閉ざした悩める少年。オリーブは子供向けミス・コンテストの“リトル・ミス・サンシャイン”で優勝することを夢見るもどう考えたってその容貌ではアレだろうと思われる幼い少女。伯父フランクは“彼”を奪われたことで人生の歯車が狂い自殺未遂をやらかしたため一家に引き取られたゲイの元教授。家族バラバラ、みんな好き勝手。そんな彼らを取りまとめようと日々苦闘するのが隠れタバコを唯一の気休めとしているらしいママのシェリルでこの家一番の常識人。

無謀にもミスコンに出場したいと熱望するオリーブの願いを叶えるべく、ミニバスでアリゾナの片田舎からカリフォルニアに向かう一行は、道中で様々な問題にぶち当たりながらも何とか解決し、その度に家族の結束は強まっていくのでした。ちょっとエキセントリックな家族が再生する様を描いたロードムービーってわけです。

山場はミスコン会場。出場する女の子たちはみな、おてもやんばりの厚化粧と、キャバ嬢ばりのカーリー・ヘアと、チンドン屋ばりのキンキラ衣装。「変態の集まりだ。こんなものにオリーブを出場させちゃいけない」とは兄ドウェーンの弁。確かに。しかしママは言う。「彼女の意思なのよ」と。それも判る。そしていよいよ本番へ。

オリーブはとても可愛い女の子です。でもそれは、あくまで子供らしい可愛さであって、ジョンベネちゃんがゴロゴロいるような会場では異質。ストレートのロング・ヘアを束ね、近所のスーパーで買ったか、もしくは手作りの地味な衣装を着て、ぽっこりとお腹の出た完璧な幼児体型を備えた彼女は、“可愛い”の意味が違う。おまけに彼女が披露するダンスは爺さん仕込み。あの素行不良の爺さんですから、教えられるダンスと言えばストリッパーのソレくらいしかないのです。いや、ストリッパーのダンスは私も好きだが、幼女が躍るには色々と問題がある。案の定、観客は一人去り二人去り、おまけに審査員まで顔をしかめて去っていく。さてどうしたものか、というところで……。あとは本編を観るが良いです。予定調和な感じがしないでもないけれど、良いんじゃないかな、ロードムービーってのは過程を楽しむものだから。

コンテスト後、家族はまたミニバスに乗り込んで去っていく。押し掛けしなければならないそのオンボロを、皆で押して。家族の結束を象徴する良いシーンでした。

アメリカ映画と言うとハリウッド映画を連想しがちですが、インディペンデント系のこういう映画こそ面白いと思うね。まあ、インディペンデント系はハズレも多いけれど、最大公約数的な作風で無難な線を狙うハリウッド製より、当たるとデカイ。グランパが言ってましたよ、「本当の敗者は負けることを恐れて挑戦すらしないヤツのことだ」と。良い映画でした。


ら行 | comments(0) | trackbacks(0)

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