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ドア・イン・ザ・フロア

ドア・イン・ザ・フロア [DVD]

監督:トッド・ウィリアムズ
2004年 アメリカ

海辺の家に三人の家族と一人のメイドが住んでいる。ジェフ・ブリッジス演じる主人は名のある童話作家で無類の女好き。キム・ベイシンガー演じる美貌の妻はどこか翳りを帯びている。ダコタ・ファニングの姉だか妹だかが演じる幼い一人娘は生意気盛り。そこに主人がかねてから募集していたアシスタントの青年が訪れて住み込むことに。

ある日、奥様の洋服をおかずにして青年が自慰に耽っているところを、当の奥様が目撃してしまう。するとどうでしょう。奥様はベッドに腰掛けて、青年に「いらっしゃい」と言うではないか。日活ロマンポルノばりの展開。そりゃあキム・ベイシンガーにいらっしゃいと言われたら、いらっしゃらないはずがない。私だったら間違いなくいらっしゃる。いってらっしゃる。

それをきっかけに奥様と青年は秘密の情事を重ねるようになるのであったが、当然ながら一つ屋根の下に住んでいる主人に知られてしまう。しかし主人は怒らない。彼は端から若い男を妻にあてがう目的で、青年をアシスタントとして招いたのだった。さて、彼は何故そんなことを。

実を言うと童話作家は妻と離婚したがっていた。だから自分にとって少しでも有利に事が運ぶよう、妻を陥れたのだろうと私は思った。が、それだけではなかった。そのことはラストになってようやく判る。それまでユーモアを交えながら淡々と描かれていた、夫の下半身のだらしなさや、若い男にのめり込んでしまう妻の弱さの奥底には、夫婦が“床のドア”の下へと続く闇に、長きに渡り過去を押し込めてきたことで醸成された、癒しきれない深い傷と、贖いきれない罪の意識と、ねじくれたある種の優しさがあったということが、ラストで判るようになっている。


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