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JUNO

JUNO/ジュノ(エレン・ペイジ主演)

監督:ジェイソン・ライトマン
2007年 アメリカ

妊娠してしまった女子高生が出産するまでを描いた映画。

主人公のジュノは中絶することをやめて、赤ん坊を養子に出そうと早々に決めるのですが、彼女にしても彼女の親にしても、深刻な葛藤の跡が見えないのですね。ともすればジュノの行いは、子供が出来ない夫婦への“施し”、もっと言えば“善行”だと思っているフシさえある。その辺りがアメリカ的と言おうか、キリスト教の国らしいと言おうか。もちろん悩まないわけではありませんが、拍子抜けするほどあっけらかんとしています。産んで誰かに託してしまえばそれで良し、で本当に良いのだろうか。まあそういう選択もありでしょうが、少なくとも私は感情移入できませんでした。おそらく現実はもっと厳しいだろうし、そもそも出産て命がけの行為でしょ。軽過ぎる。

主人公が中流家庭の白人であるという時点でリアリティを感じないというか、スタートラインからして恵まれている人達だから余裕ぶっこいていられるんじゃねぇの、みたいに思ったり。これが例えば、学校にもロクに通えずトレーラーハウスで暮らす貧乏なヒスパニック娘が、ギャング崩れの少年と成り行きでやったらできちゃって、堕ろす金も無いから仕方なく産んだものの、当然ながら生活はままならず少年はいつしか逃亡もしくは麻薬の取引でヘタうって殺され、結局は子供を里子に出してようやく肩の荷が下りた少女は、それからもゴミ溜めのような場所でチンケな一生を送りましたとさ、という物語ならリアリティを感じたかもしれません、面白いかどうかは別として。

この映画が公開されてまもなく、アメリカ各地で17人の女子高生がいっせいに妊娠したという“事件”がありました。映画の影響かどうかは判りませんし、仮に影響があったとしても映画のせいにするのはお門違いですが、それはさておきこの映画が軽薄であることは事実だし、その軽薄さがことの重大さを隠蔽している点で、罪の無い映画とは言えないんじゃなかろうか。まあ少子化が深刻な我が国にとっては、むしろ広めるべき好都合な映画かもしれません。と無責任なことを言ってみる。


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