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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン

ホット・ファズ~俺たちスーパーポリスメン!~ [DVD]

監督:エドガー・ライト
2007年 イギリス、フランス

ロンドン警察署に勤務する主人公は、その優秀さが仇となり、目障りだという理由で田舎の小さな村に左遷される。彼がそこで出会ったのは、未成年者が酒場でたむろしていても注意すらしないような、事なかれ主義で無責任な警官達だった。ある日、村で殺人事件が起きる。しかし署長も同僚も、それは事故であるとし、事件性が高いという主人公の言い分は却下され、事件が連続殺人の様相を帯びてもなお、一向に捜査は行なわれない。やる気を失いかけた主人公であったが、事件の背後に潜む陰謀に彼は気付き始める――。

いかにもイギリス風味のユーモアと、ありとあらゆる映画のパロディと、けれんみ溢れるアクションが満載のバディ・ムービーで、かなりの良作でした。いやもう本当に、少なくとも今年公開された映画の中では間違いなくトップクラスの良作です。タランティーノや三池崇史の作風が好きな人ならたぶんイケマス。とにかく映画が好きでしょうがない人達が愛情たっぷりに作った作品という感じです。やってることはいちいち馬鹿なのですが、不思議なことに主人公と相棒がカッコ良く思えてきてたり、不覚にも少々の感動を覚えたりもしました。でもやっぱり馬鹿で、お涙頂戴には決して陥りません。

己の信念にのみ基づいて行動する融通の利かない男が単身で巨悪に挑み暴れまわるというプロットは、さしずめ『ウォーキング・トール』や『ダブルボーダー』といったところでしょうか。まあ巨悪といってもこの映画の場合、小さな村の出来事なのでたかが知れているのですが、閉鎖的な村社会に巣食う病理の気持ち悪さはよく出ていました。他にも『ダーティハリー』、『デスペラード』、『リーサル・ウェポン』を想起させる場面があったり、『ハートブルー』に至っては劇中に本編の一部を挿入した上に同じシーンを再現してしまうという徹底したふざけぶり。映画(特にB級以下)を知り抜いている人に解説をお願いすれば、おそらく山ほどの引用が見つかることと思います。

一つ気をつけた方が良いのは、グロテスクなシーンや残虐なシーンがいくつか含まれる点でしょうか。そっち方面が苦手な人は注意が必要かもしれません。ちなみに日本でのレイティングはR-15です。


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スターシップ・トゥルーパーズ3

スターシップ・トゥルーパーズ3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

監督:エド・ニューマイヤー
2008年 アメリカ

人類と虫の大戦争を描いたシリーズ三作目。オフィシャルサイトによると、ついに完結!となっていますが、戦争が終結したわけでもなく、続編を作ろうと思えば作れる終わり方でした。確かにデカいバグを爆殺するのだけど、あれは言ってみれば中ボスみたいなものではないかと……、まあそれはいいです。

二作目は低予算だったせいもあってか、一作目の味が損なわれており酷く落胆したのですが、今回はバーホーヴェンが製作総指揮ということで、バーホーヴェンイズムとでも言うのでしょうか、人をおちょくったようなシニカルなユーモアとグロテスクさを取り戻していました。やはりこのシリーズはこうでなくっちゃいけません。

一作目と同様に、軍国主義とプロパガンダを徹底的にネタにする姿勢が相変わらず面白いです。あそこまでやるともう反戦だか戦争礼賛だか判らなくなりそう。それに加えて今回は宗教問題も絡んできてお腹一杯というか、ちょっと詰め込みすぎているような気もします。まあそれも適度な馬鹿馬鹿しさがあって面白いのだけど。

原題の副題にもなっている“マローダー”とは、人間が装着するモビルスーツみたいなもので、乗り込むというより着るという感じの人型ロボット兵器です。強烈な火力を持っているようなのですが、活躍シーンがあまりに短くて拍子抜けしました。強いて残念な点を挙げるとすればその辺りかな。続編ができればもっと活躍しそうです。


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インクレディブル・ハルク

インクレディブル・ハルク (エドワード・ノートン、リブ・タイラー 出演)

監督:ルイ・レテリエ
2008年 アメリカ

えーっと、とにかくハルクなんですけども。

主人公が何故強大な力を得るに至ったか、そして何故軍部に狙われるのか、その辺りの経緯は冒頭でスタッフロールをバックにざっと説明されるのですが、原作ともドラマシリーズとも微妙に違っているようです。とはいえ大筋に影響はありません。

今度のハルクは“怪物になってしまった男の悲哀”がほとんど描かれません。とにかく怒りを爆発させるハルクの暴れっぷりを堪能するための映画です。心理描写とかドラマ性とかそんなのいらねぇから圧倒的なハルクのパワーを見せつけてくれりゃぁいいんだよ!、という人達には面白い映画でしょう。逆に暴れていないシーンが邪魔かも。

ハルクのCGは、いかにもCGCGしているCGでありました。体躯の大きさにもバラつきがあったように感じました。背景や他の登場人物あるいは乗り物などとの対比によって、やたら大きいように見えたかと思うと、意外とそうでもないように見えたり。

あとは、リブ・タイラーが相変わらず綺麗だったことと、ティム・ロスの目が相変わらずドロンとしていたことくらいでしょうか、覚えているのは。っつーかどーでもいーんだよ、こんなくだらねぇ映画。あ、正直な気持ちを言ってしまいました。

そういえばラストで『アイアンマン』に繋がるお遊びシーンが観られました。いやホントにどーでもいーんだよ、こんなくだ(略)。疲れた。


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ゴーン・ベイビー・ゴーン

ゴーン・ベイビー・ゴーン

監督:ベン・アフレック
2007年 アメリカ

アメリカはボストンが舞台。失踪した幼女の行方を捜索するよう依頼された私立探偵コンビが、捜査を進めるうち、単純な誘拐事件ではないことに気付き始める……といった内容の社会派サスペンスでした。

ベン・アフレックは監督業にも手を出したのか、ふーん。と何気なく見始めた日本未公開のこの映画。観終わって、なんでこれビデオスルー?と疑問に。アメリカ社会の暗部――貧困、誘拐、麻薬、幼児性愛など――に切り込みつつ、サスペンス映画としての見所も押さえているし、矛盾を孕みながらも自分なりの正義を貫こうとして葛藤する登場人物達は人間臭いし、ほろ苦い結末は余韻とともに、「我々はどうすべきなのか?」と哀しい問題提起を投げかけてきて、なかなかの良作であるのに。無理のある展開が見られたり、何が起きているのか判り難い箇所もありますが、埋もれさせておくには惜しいと思いました。

監督デビュー作でここまで撮れるのは、結構凄いことかもしれません。私立探偵コンビの、仕事上のパートナーでありながら恋人でもあるという微妙な間柄・距離感を、上手く表現していたのが印象的でした。


か行 | comments(0) | trackbacks(0)

ドラゴン・キングダム

ドラゴン・キングダム プレミアム・エディション [DVD]

監督:ロブ・ミンコフ
2008年 アメリカ

カンフー映画オタクのアメリカ人高校生が、時空を超えて古代中国に降り立ち、悪の支配者によって石にされた孫悟空を救うべく旅をするという物語です。『ベスト・キッド』と『ネバーエンディング・ストーリー』を合わせたようなもので、弱気な少年の成長譚を軸にしたアクションてんこ盛りのファンタジーとなっております。

ジャッキー・チェンとジェット・リーの競演とあって、ファンとしてはそれだけで充分満足と言いたいところですが、そこはやはりハリウッド映画、カンフーシーンはワイヤーとCG使いまくりで痛みの伴わない“舞い”ばかり、さすがに物足りません。いや、アクション映画としては悪くありませんよ、カンフー映画としてはダメなだけであって。

ジャッキー・チェンが精彩を欠いていたように見えたのは、彼が歳だからなのか。あからさまにスタントマンだと分かってしまう箇所が幾つかあったのは残念。それに引き換え孫悟空を演じるジェット・リーはとても生き生きしていて魅力的。まさにイタズラ好きの粗暴な猿という感じ。この映画に関しては、ジェットに軍配が上がりそう。

闇の支配者に家族を殺された過去を持ち、少年達と旅を共にする少女、ゴールデン・スパロウ。いかにも薄幸の美少女といった風情の彼女がとても綺麗でした。しかし現代的な装いになった途端、割と普通の中国女になっちゃうのな。がっかり。


た行 | comments(0) | trackbacks(0)

ミラクル7号

ミラクル7号 [DVD]

監督:チャウ・シンチー
2008年 香港

シンチー版『E.T.』といったところでしょうか。

息子には最高の教育を与えたいという思いから、貧しい肉体労働者である父親は無理して息子を名門進学校に通わせています。しかし金持ちばかりの名門校にあって、見るからに貧乏臭い息子はイジメの対象に。ある日、息子の為に靴を新調しようとゴミ捨て場に向かった父親は、そこでボール状の物体を見つけ、土産として持ち帰ります。あまり興味を示さない息子でしたが、なんとそのボール状の物体は突起物を生やし、犬のような生き物に変化したではありませんか。くしくも意地悪な同級生から犬型ロボット“ミラクル1号”を自慢されたばかりだった息子は、その生き物に“ミラクル7号”こと“ナナちゃん”と名付け、学校に連れてゆくのですが……。

親子の絆、息子とナナちゃんの間に芽生える友情、息子と同級生達との和解など、感動的な要素は詰まっているのですが、どれも予定調和でした。およそ不必要な脱線部分が多いのは、シンチーならではの持ち味でしょう。急にカンフー映画になったかと思えば、無駄にグロテスクだったり、そういう遊びの部分はなかなか面白かったですし、そこを面白がれなければ他には何も無い映画です。父性の喪失という裏テーマが感じられた『E.T.』のような深みはありません。ナナちゃんのデザインはいかにも中国っぽく、日本人の感性に合うか疑問です。中国土産の財布がちょうどあんな感じの色味だったな。


ま行 | comments(0) | trackbacks(0)

スピード・レーサー

スピード・レーサー (Blu-ray Disc)

監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
2008年 アメリカ

日本のアニメーション『マッハGoGoGo』を実写化した作品。

冒頭からレースシーンが始まり、そのスピード感に圧倒されましたが、そこから物語の本筋に入るまでのお膳立てがまあ長い事。1時間ほどかかったのではないかな。どうせ大した物語性はないのだから、ドラマ部分もスピード感を出してポンポン進めれば、90分で充分な映画なんですけどもね。135分は無駄に長い。

映像表現に関しては面白い部分もありました。特に乱闘シーンは漫画的な表現を巧い具合に昇華しており、これまであまり観たことのない特異なもので目を奪われました。ただ、極彩色に彩られた画面はチープです。ジェリービーンズをばら撒いたような感じ。

マッハ号といえばホイールからのこぎりが出たり、車体の底からバネが出てジャンプしたりといったギミックが有名で、この映画でもきっちり再現されていましたが、精巧なCGでやられるとナンセンスさが際立ってしまい、流石に馬鹿馬鹿しかったです。かといってギミックを無くしてしまえばマッハGoGoGoである必要がない。やはり実写化するということ自体、無謀な試みだったのではないかと。なんだか、おまえらCGで遊びたかっただけちゃうんかい、と言いたくなる映画でした。


さ行 | comments(0) | trackbacks(0)

JUNO

JUNO/ジュノ(エレン・ペイジ主演)

監督:ジェイソン・ライトマン
2007年 アメリカ

妊娠してしまった女子高生が出産するまでを描いた映画。

主人公のジュノは中絶することをやめて、赤ん坊を養子に出そうと早々に決めるのですが、彼女にしても彼女の親にしても、深刻な葛藤の跡が見えないのですね。ともすればジュノの行いは、子供が出来ない夫婦への“施し”、もっと言えば“善行”だと思っているフシさえある。その辺りがアメリカ的と言おうか、キリスト教の国らしいと言おうか。もちろん悩まないわけではありませんが、拍子抜けするほどあっけらかんとしています。産んで誰かに託してしまえばそれで良し、で本当に良いのだろうか。まあそういう選択もありでしょうが、少なくとも私は感情移入できませんでした。おそらく現実はもっと厳しいだろうし、そもそも出産て命がけの行為でしょ。軽過ぎる。

主人公が中流家庭の白人であるという時点でリアリティを感じないというか、スタートラインからして恵まれている人達だから余裕ぶっこいていられるんじゃねぇの、みたいに思ったり。これが例えば、学校にもロクに通えずトレーラーハウスで暮らす貧乏なヒスパニック娘が、ギャング崩れの少年と成り行きでやったらできちゃって、堕ろす金も無いから仕方なく産んだものの、当然ながら生活はままならず少年はいつしか逃亡もしくは麻薬の取引でヘタうって殺され、結局は子供を里子に出してようやく肩の荷が下りた少女は、それからもゴミ溜めのような場所でチンケな一生を送りましたとさ、という物語ならリアリティを感じたかもしれません、面白いかどうかは別として。

この映画が公開されてまもなく、アメリカ各地で17人の女子高生がいっせいに妊娠したという“事件”がありました。映画の影響かどうかは判りませんし、仮に影響があったとしても映画のせいにするのはお門違いですが、それはさておきこの映画が軽薄であることは事実だし、その軽薄さがことの重大さを隠蔽している点で、罪の無い映画とは言えないんじゃなかろうか。まあ少子化が深刻な我が国にとっては、むしろ広めるべき好都合な映画かもしれません。と無責任なことを言ってみる。


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インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 [DVD]

監督:スティーヴン・スピルバーグ
2008年 アメリカ

子供の頃、他に観たかった映画が混んでいたので、予備知識もないまま仕方なく観た映画がレイダースでした。インディの風貌から、これは西部劇?と思い落胆したのも束の間、どんどん画面に引き込まれ、観終わる頃にはすっかり度肝を抜かれていました。

そんな出会い方だったせいもあり、このシリーズには思い入れが強いのです。当時購入したパンフレットやサントラのLPは今も所持していますし、VHSはそれこそ擦り切れるまで何度も見返しました。ですから今度の新作も、まあレイダースには及ばないだろうとは思いましたが、魔宮の伝説よりマシならよしとしようと思っていたのですが。

いざ蓋を開けてみますと、なんですか、このトンデモ映画は。まさかよりにもよってインテリジェント・デザイン論を持ってくるとは。そうか、あの知的生命体こそがスパゲッティ・モンスターであるというわけですね。ならば納得! バカ!

娯楽映画において、ある程度のご都合主義は仕方のないことだと私は思います。しかし物事には限度がある。今回のインディは考古学に基づいた謎解きをほとんどしておらず、目を引いたのは、老齢にもかかわらず突出した、超人的な運動能力と体力による、場当たり的な危機回避ばかりでした。これはなんていうダイハードですか?

批判ばかりもなんなので、少しは良いところも書きます。ケイト・ブランシェットが綺麗。カレン・アレンが元気そう。以上。


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ダーウィン・アワード

ダーウィン・アワード

監督:フィン・テイラー
2006年 アメリカ

ダーウィン・アワードとは、自殺行為とも言うべき無謀な行いが元で死んだ人に対し、愚かな遺伝子をこの世から減らしたあんたは偉い!という理由で授与される、アメリカに実在する賞だそうです。

で、優秀なプロファイラーでありながら血を見ると失神してしまう癖のため警察をクビになった主人公が、そのダーウィン・アワードなるものに興味を持つうち、こういう愚か者たちのせいで保険会社は損害を被っているのではないか、本当に保険金を支払うべきかどうか正しくプロファイリングできれば自分は保険会社に重宝されるのではないか、と考えるに至り、調査員となって間抜けな死の真相を解き明かしてゆくというのが大筋。

残念ながら大笑いできる映画とは言い難いです。ブラックジョークが大好きな人には物足りず、嫌いな人には少々不快という中途半端な塩梅。物語性も薄く、単なる“間抜けな死に方カタログ”になってしまっている感は否めません。ただ、設定は面白いと思いますし、深読みすれば、死というものの滑稽な側面を描くことによって、その本質に迫っていると言えなくもない。まあたぶん言えない。


た行 | comments(0) | trackbacks(0)